10 「大手門・脇櫓」復元の交通課題について :「川内、旗立線」を静かに取りやめたのは…?
◆仙台城周辺の交通量調査の目的は何だったのか…?
「地下鉄東西線」と並行して進められてきた「川内、折立線の
青葉山トンネル工事」は何ために必要だったのか…?◆
「大手門・脇櫓」復元について語るとき、これができない課題として必ず上がるのが、「八木山住民の為の生活道路確保」の件、交通問題と絡み「大手門・脇櫓の発掘調査」ができない件があげられる。本当にこれが解決できない課題なのだろうか。これに関係するいくつかの疑問がある
・ 震災以降4年間の通行止めがあった事で、重大な生活障害が発生していたのか
・ 地下鉄東西線が八木山まで開通したことで、生活道路に変わる移動手段は確保されたのか
・ 八木山地域への幹線道路計画「川内旗立線」が、相当の予算を費やし「竜の口渓谷橋梁」を完成させているにも拘らず「中止」となったことは、生活手段移動交通問題が解決したからなのか
・ 都市計画予算がすでに執行され、投資した予算を投げてまでのメリットがあったのか。それとも、事業予算確保が仙台市ではできなくなったのか、これらの疑問について、一つ一つの説明があって「市議会」では承認したのか、又、この理由を「八木山住民」「仙台市民」に説明したのか等、なんとも納得できない事項が多すぎる。
1. 発掘調査の必要性 : 課題となるのだろうか?
◇ 大手門が存在していた跡地 ◇
・ 「大手門・脇櫓」部の遺構発掘調査:「大手門と脇櫓」は、同一地盤面に築造されていたのだが、「天皇道路」が整備された時点で「大手門」部の地盤はすでに掘削撤去されている。残存している?路肩部分の調査はいつでも可能ではないのか。乗用車がくぐれる位の地盤が無くなっているのだが。
・ 「脇櫓」部、「取付け築地塀」部の確認は、現在の疑似「脇櫓」解体時の調査となり、復元事業着手の大きな課題とはならないのではないか。
・ 「発掘調査」とは、どこまで、何の確認が必要なのか。
2. 市道「仙台城跡線」の交通問題 : 「復元」ができない絶対条件ではないのではないだろうか。
・ 「本丸登城路」として、昔の形に復元できないだろうか?
・ 東日本大震災後4年間「本丸石垣復旧工事」により「仙台城跡線」は閉鎖されていたことでの利用課題分析報告が見当たらないのだが、生活道路路線確保の絶対的必要要件はあったのか?
① 八木山住民の、市道「仙台城跡線」利用実態調査は行ったのか?
・ 平成20年、25年、29年の「交通量調査」と、参考資料として添付された平成18年、19年の東北工業大学の研究室が行った資料を、分析資料として扱ったことは問題が多いのではないか?
① 調査地点の内容が違うことから、その年代別交通量の比較ができないこと。
② 八木山住民の生活者通行車量の確認がないこと。
③ 通過、経由利用の分類がなく、その通行量の確認がされていないこと。
④ 青葉山にある大学関係車両の通行量利用分析がないこと
・ 生活関連道路として位置付けるための、八木山住民の必要利用分析は、通行量調査、車種分類、利用時間帯までの「交通量調査」だけではわからないのではないか?
・ 「八木山地区の生活幹線整備」の一環として、地下鉄「東西線」が整備、完成したことの効果をどう判断するのか?
・ 亀岡から八木山までの「川内旗立線」のトンネル道路計画が中止になったのは、地下鉄「東西線」整備で、交通対策、課題が解決したとの判断だったのではなかったのか?
・ 大きな経費をかけてまで作った竜の口渓谷を渡る、「地下鉄と自動車用の二段橋」が完成しているが、この「川内旗立線」のトンネル道路計画の中止の判断は、「仙台城跡線」利用が前提で中止となったのではないか?
googleより
完成した二段橋
3. 「史跡仙台城」そして、「大手門、脇櫓」とその周辺の土地所有管理者は「仙台市」「東北大学」「護国神社」「東北大学植物園」「財務局」だと考えるが、「史跡仙台城跡保存活用計画」を立上げ、「仙台城跡整備基本計画」を整備しようとしている「仙台市」は、どの様な協議、協力要請を進めてきたのか?その内容如何では、整備基本計画の立上げに、別な大きな課題が発生したりしないのか?
① 「仙台市」が中心となり、周辺関係者に呼びかけ協議をすることは必要ではないのか?
4. 市道「仙台城跡線」の廃止、旧態への復元、復旧は検討できないのだろうか?
・ 「史跡」を分断する市道等が整備維持されている事案はどのくらいあるのだろうか?
・ 文化財史跡指定としての「仙台城跡」は本来「本丸」「二の丸」「三の丸」「御裏林」の他「川内地区」「追廻地区」「竜の口渓谷地区」が含まれると思うが、これらは分断されることなく、一体となって整備保存活用してほしいものである。
① 「本丸登城路」復元の可能性の検討は出来ないだろうか
② 「仙台城跡線」の抱える問題解決の為には、第一段階として下記の検討は出来ないか。
・ 訪問者の安全と、史跡保存の為の旧登城路レベルの「歩道整備」
・ 車両の「一方通行路」の検討
③ 御裏林「植物園」内にある史跡「御清水(おすず)」は湧水であり、それへの浸透水汚染は避けたい。
・ 「御裏林(植物園)」への路面排水流入の防止対策
④ 事あるたびに生ずる、御裏林「植物園」に面する「仙台城址線」の崩壊と、その応急対策は「お清水」はもちろん天然記念物の「植物園」への影響対策として有効に対処されているのか。
「大手門、脇櫓」の復元に伴い、この部分の通行遮断の可能性を考えると、合わせて「仙台城跡線」の廃止と「登城路整備」の手法についての検討を進めて惜しいと願うものである。
2019年2月 記
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